なんとかなるって !

肩の力を抜いて気楽にいきましょ(^^)

天丼と内視鏡

噂をよく聞く天丼屋さんがあるので行ってみたいとずっと思っていました。

近くなのですが、なかなか行けませんでした。

やっと念願が叶い,行ってきました。

 

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出てきた天丼は,なんとびっくり!

すごい大きさの天ぷらでした。

写真を撮っていなくて申し訳ないのですが,その大きさたるやハンパない。

ご飯に野菜の天ぷらと特大の海老が2本載っています。

海老は超ロングサイズで丼から頭と尻尾がはみ出ています。

海老は頭がついたまま天ぷらにしてあります。

 

ハフハフと熱々の海老を食べていると,ガリッと頭の部分の殻を噛んでしまいました。

まあ大丈夫だろうと思いながらガリガリゴリゴリと噛んで,ゴックン!

その瞬間,喉に違和感が走りました。

なんと,喉に殻が引っ掛かってしまいました!

喉に何かを引っ掛けたのはいつの日以来だろうか・・・。

遥か遠い昔の子どもの頃,魚の骨を引っ掛けた時以来です。

 

「落ち着け! こんな時にはご飯を丸のみだ!」

 

頑張って何度かご飯を丸飲みしました。

しかし取れません。

ゴックンするだけで喉が痛いのです。

時が経つにつれて喉の痛みが増して行きます。

もう天丼どころではありません。

その場にいることもできず,家族を残して外に出ることにしました。

最初の数口しか食べていない天丼は,泣く泣く息子たちにあげました。

 

外に出て唾を飲み込みますが,その度に喉に激痛が走ります。

そのうち家族がお店から出てきました。

 

私 「どうしよう,取れない!」

息子「病院行くしかないんじゃね !?」

 

確かにその日は3連休初日の土曜日の夜で,このまま自然に取れるとは思えないし,痛くて火曜日まで待てる状況ではありません。

息子の言うとおりにしました。

夜でも空いている病院は救急外来のあるところしかないので,診てくれるかどうか病院に電話しました。

 

私 「海老の殻が喉に引っ掛かって,どうにも取れないんです(涙)」

病院「今日は耳鼻咽喉科の医師はいませんが,それでも良ければいらしてください。」

 

地獄に仏とはこのことです。

 

一旦自宅に帰り,保険証と診察券を持って病院へ行きました。

病院の救急外来はガラガラでした。

救急車は一台もいませんでした。

普段,救急車がひっきりなしに来る大きな病院なので,こんなことは珍しいのです。

 

すぐに処置室に呼ばれ,医師の診察です。

口の中に器具を入れて喉の奥を見てくれました。

 

医師「あー,刺さってますねー。」

私 「アーガンガ。(そうですか。)」

医師「取ると食道を傷つけるから,内視鏡で胃へ押し込んじゃいますねー。」

私 「ンガ?(えっ?)」

医師「海老の殻は胃液で溶けちゃうから大丈夫ですよー。」

私 「アガガガアガガーアンガ。(よろしくおねがいします。)」

 

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それからベッドに横になり内視鏡です。

もう大変でした。

涙と鼻水がダラダラです。

内視鏡がとにかくキツイ。

嘔吐反射がハンパなかったです。

何度か胃の内視鏡検査は受けていますが,いつも嘔吐反射はほとんどありません。

こんなにきついのは初めてでした。

おそらく普段は内視鏡を使わない診療科の医師だったのでしょう。

 

医師「もうちょいですよー,辛抱してくださいねー。」

私 「オエッ,オエッ,オエーッ・・・。」

医師「はいOK!」

 

嘔吐反射がこの世のものとは思えないくらいの地獄でした。

涙と鼻水で顔はぐしゃぐしゃです。

やはり海老の殻が喉に刺さって出血していたようです。

子どもやお年寄りならまだわかるんですけど,喉に食べ物を引っ掛けた40代の患者なんて恥ずかしい(汗)

 

私 「こんなバカバカしい患者ですみません。」

医師「いえいえ,ツライですもんねー,大丈夫ですよ。数日経っても違和感が残っていたら,耳鼻咽喉科を受診してくださいね。」

私 「どうもありがとうございました。」

 

処置してくれた医師には丁重にお礼を言ってきました。

次の日も喉がズキズキしていましたが,夜には治っていました。

 

後日,ファミレスで普通に頭が取れている天丼を細心の注意を払って食べたのは言うまでもありません(笑)

いわゆる,リベンジというやつです!