時間旅行
布団に入って眠りにつく前,あれやこれやと昔のことを回想するのが好きです。
自分の記憶が鮮明に残っているのは中学生の頃からです。
だから,その頃以降のことを思い返して楽しんでいます。
学校のこと,家庭のこと,友だちと遊んだこと,いろいろあります。
そして,今頃あの友だちはどうしているかな,あの場所はどうなっているかな,なんて思うこともあります。
こんな振り返り方もあります。
我が家の二人の息子は中学生と高校生です。
その頃の自分はどうだったのかな。
そうすると,自分を反面教師にして彼らにアドバイスができたりします。
でも結局のところ,昔を思い返すのは単純に懐かしいからというのが理由です。
もちろん,思い出には楽しいことばかりではなく嫌なこともあります。
黒歴史ってやつです。
嫌なことは思い返したくありません。
嫌なことを思い出しそうだなと感じたら,頭を振って強制終了します。
そうすると,楽しかった思い出や何気ない普通の思い出がよみがえってきます。
こんなふうに昔を思い返していると,いつの間にか眠りについています。
そして新しい朝を気持ちよく迎えることができます。
私にとっての睡眠導入剤です。
昔のことを思い返すと,これまで自分なりに一所懸命生きてきたんだなと感じます。
もちろん,一所懸命というのは適度に休憩しながらの一所懸命です。
想定外の休憩も数多くありました。
これから先も同じように生きていきたいし,生きていくんでしょう。
いつの日か私もこの世を去ります。
その時,「一所懸命生きてきた!」と思えたらいいな。
私は「一所懸命」(一か所だけに命を懸ける)という言葉と文字が好きです。
普段はのんびりでも,ここぞという一つの所に全力を捧げるのです。
「一生懸命」(一生ずっと命を懸ける)では疲れちゃいます。
「一所懸命」≠「一生懸命」なのです。